SIGMA dp0 quattroの素晴らしさと難しさ②
前回の続きです。今回は超広角レンズの難しさについて。
21mmくらいの広角になってくると、相当広い空間が映るものですから、まず「余計なもの」が無い空間でないとこのカメラは活かせません。気を抜くと、電線やら群衆やら車両やら、そういった(風景写真としては余計な)ものが入ってきます。それらをひっくるめて良い写真を撮れればそれはそれでよいのですが、一応風景撮るにも狙いがあったりしますからね。そうでないなら50mmくらいのレンズのほうがよほど使い勝手がよい。少なくとも僕の腕ではということですが。
※こういう写真なら広角でなくてもいいではないかと(笑)
それからやはりフレアやゴーストがでやすいです。そういうのを狙って撮るなら別ですが、SIGMAのFOVEONで細部まで精緻に撮りたい人にとってはやっぱりフレアやゴーストは「余計」なんですよね。
最後に構図。これがもう、僕のような素人が超広角を使うと大体似たようーなアングルになるしかない。これでもかっていうくらい似たような写真を量産することになってしまいます。
最初に述べた「余計なもの」を入れないように、あるいは入っても絵になるようにと撮ろうとすると、どうしてもこんな絵になっちゃうんですよね。
京都という街は、やっぱり歴史が桁違いで、東京とは違った面白さがありました。東京で歴史物っていっても、所詮400年ですからね(例外的に平将門の塚とかあるけど)。あっちは1000年の都ですから。晴明神社なんかで、平安時代からの息吹を感じると、これはやっぱり素敵なものです。