Kotaxの買い物日記

失敗も成功も数あれど、”買い物道”に終わり無し

キューバ旅行・写真記 序章

こんにちは、Kotaxです。

本日、アメリカがキューバと国交正常化交渉を始めるという歴史的なニュースが世界を駆け回りました。

実は僕は3年前の2011年にキューバに旅行に行ったことがあります。いつかその旅行の記憶を書いておこうと思っていたのは、その時の印象があまりに素晴らしかったからです。ちょうど良いニュースが飛び込んできた機会に、まもなく失われるであろう素朴なキューバを紹介しておきたいと思います。

 

キューバとはどういう国か

キューバというとどういう印象をお持ちですか?カストロ、ゲバラ、革命、キューバ危機、等々どうしても政治的な印象がつきまとうのではないかと思います。

そう、ここはまず今はほぼ地球上に存在しない社会主義の国。例えば教育費は大学に至るまで一切無料、医療も無料、貧富の差なし、とそういう国です。貧富の差がないっていったって、かつてのソビエトやルーマニアでは著しい貧富の差があったわけですが、この国では本当にあまり差がないです。

色々ないきさつがあって、資本主義の主、アメリカとは国交がありません。従って、貿易に著しい制限があり、豊かではありません。有名なところだと、1960年代のクラシックカーが、この国では今でも現役で走っています。自力で自動車を作れず、そして輸入も難しいこの国では、当時の(貿易制限がある前の)自動車を修理しながらずっと使っています。

といっても、徐々に規制は緩和されているようで、僕が訪れた3年前には、ピカピカのヒュンダイ車も走っていました。

 

治安

中南米というのは、等しく治安がよろしくなく、夜、観光客がふらふらと歩きまわるというのは非常な危険を伴うのですが、唯一つの例外がこのキューバです。治安が極めて良く、バハマを女性が夜ひとり歩きしても大丈夫です。

かといって軍隊や秘密警察が取り締まっているからというわけでもありません。

なんというか、この国では、あまり観光客からぼってやろうとか、だまそうとか、あわよくば一攫千金というような、普通の国で見られる姿勢が非常に希薄です(もちろんゼロではありませんが)。結局特定の個人が突出して金持ちになれない仕組みだし、あくせくするよりも、ほどほどにやっておけばいいやという姿勢が、あちこちで見受けられます。良くも悪くも。

もちろん失業者もいないし、市内は清潔だし、衣食に困っていることはありません。なので、ま、このままでいいじゃん、早く帰って家族で食事して寝よう、と皆がほのぼのと暮らしている風です。

教育費が無料ということもあって、教育水準は高いです。例えばこの国の輸出品は「医薬品」だったりします。市場が開放されれば、この国の労働力というのはとてつもないポテンシャルを秘めていると思います。

しかし何度も言いますが、現時点では裕福ではないです、我々の目から見ればということですが。例えばインターネットなんてどこにもないし!携帯電話を使っている人もまったく見られません。家は60年台のものをそのまま使っていて継ぎ接ぎだらけです。でもまぁ、みんな笑顔のそんな国です。

 

カストロとゲバラが造った国

会社でも国でも、創始者の影響というのは、その組織の文化を決定づける要因の一つだと思いますが、そういった意味ではこの国の文化はこの両名の影響が大きいのだと思います。僕が子供の頃はカストロなんて悪の権化みたいな感じでしたが、実際にこちらを訪れてみると、まあ皆さんこの創始者達を深く愛くしんでいます。畏敬するとか、恐れる感じではなくて、特にカストロは、尊敬できる近所のおじさんのような非常に親しい存在のようです。

またゲバラが与えた精神的影響も大きいのだと思います。この自己愛が極めて薄いおとこが残した精神のおかげなのか、悪質な腐敗や、貴族的な官僚というものが、この国ではあまり見られません。まあ等しく貧しいというのもあるでしょうが、しかし貧しくとも貴族階級のような存在は、特にかつての東欧社会主義国ではよく見られた現象です。そういった弊害からは無縁のようです。総じて言えば、なんとかうまくやっている社会主義国です。

 

かように、なかなか印象深い国だったので、今後何回かに分けて、キューバ旅行記を、その時の写真とともにまとめておきたいと思います。

次回またお会いしましょう。

 

ではでは~。


キューバ旅行・写真記① バハマ - Kotaxの買い物日記

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