キューバ旅行・写真記② レストラン事情
こんにちは、Kotaxです。
今日はキューバ旅行記の第三回、レストラン事情についてです。
注文のコツ
キューバは女性の社会進出も非常に進んでいます。どこのお店に行っても男女半々程度に働いています。革命時には、カストロは限られた銃を女性に優先的に渡していたそうです。なぜかというと「ラテンの男は働かないから」。
実際にこの国に来てみると、ホントに男が働かん。具体的にいうと、食事のオーダーを男のウェイターに言っても、まぁ覚えちゃいませんね。モヒート(お酒)と魚のムニエルね、と頼むと必ずどちらか忘れます。もう、この国の人間は2つ同時に覚えるということができんのか、と疑う程の高確率で、どちらかを忘れます。3つ同時に注文しようものならパニックです。一軒や二軒ではなく、訪れる店で必ずそうです。
かつ、席が満席で、注文さばけなくて待っている客がワンサカいるのに、「今日暑ない?」「終わったら飲み行かへん」とか店員同士でニコニコしゃべってます。
さらにさらに、音楽が鳴っていると店員が客を置いてサルサを踊りだすこともあります。(余談ながらこちらの人はお客も店員もところ構わずすぐにサルサを踊りだします。老若男女関係なくです。この踊りが皆さん上手で、僕なんか踊るとリンボーダンスみたいになってしまいますが、おばあさんもクルクル回って踊ります。見事なものです)
天使を見つけること
ところが奇跡なのか意図的なのか、どこの店でもそんな中一人だけ異彩を放ってテキパキと注文をこなしていく店員がいるのです。これはもう100%女性です。どちらかというと子育てをこなしてきたややお年を召した女性が高確率でこの奇跡の店員です。
彼女(達)はどこの店でも、店全体を気にかけ、配膳をこなし、今日の料理はどうかと感想を聞きにテーブルを回り、お酒がなくなる少し前に注文を聞きに来てくれます。そして横で「タバコ吸いたない?」とかくっちゃべっている男の従業員に少しも怒ることなく、彼らの分もテキパキとさばいていくのです。僕は彼女たちを天使と呼んでおりました。
キューバに来ると、どの店員が天使なのかの見極めが非常に重要です。不思議と必ず一店に一人の天使がいます(たぶんいないと店がまわらなくなる)。高確率な見分け方は、まず女性です。必ずしも愛想はよくないかもしれません。眼光はやや鋭いです。日本のサービスに慣れている身としては、最初はやや戸惑いますが、しかし天使に注文が通れば必ず遅れることなく厨房に伝えられ、お酒はタイムリーに届けられます。この天使を見つけられるようになれば、あたなは必ずやキューバでのストレスは皆無になり、かの国に魅せられることでしょう。
ドリンク
キューバのドリンクですが、これについてはどれも驚くほど美味いです。ピナコラーダなんて、今まで飲んできたピナコラーダは一体何だったんだ!?っていうほどの美味しさです。信じられないほど濃厚でコクがあり、それでいて甘すぎない。
なんでこんな味になるのかと不思議になって、つくるところを観察していたのですが、天然の新鮮なパイナップルをカットしてジュースにして入れているのですね。経済封鎖のせいか、いわゆる「化合物」が国内にあまりないように思われます。(こんな事言うとキューバの人に怒られるかもしれませんが、これはすごいことです)
絶対に訪れるべきレストラン
ハバナにある「タベルナ・デ・ラ・ムラーヤ」という店には絶対に訪れるべきです。この地ビールはとんでもなく美味いです。僕は相当量のビールをこの胃袋に収めてきましたが、これまで飲んだビールの中で一番美味いと断言できます。
日本の地ビールというと、ややクセがある香りが特徴的ですが、ここのビールはそんなことはありません。のどごし爽やか、さっぱりと飲めます。
では何がすごいのか。美味しい生ビールは、一口目に麦の香りがぶわっと広がってくると思うのですが、二口目からはその香りが失われていきます。しかしここのビールはその芳醇な麦の香が最後の一滴まで無くなりません。二杯目飲んでも同様です。いやー、すごい。思い出しても少し興奮してしまうようなビールでした。
もし、誰かキューバを訪れる機会があれば、そしてあなたが夏のビールが好きならば、ここは必ず訪れるべきです。というか、ビール好きならこのためだけにキューバに行ってもいいくらいです。
以上、魅惑のキューバレストラン事情でした。