Kotaxの買い物日記

失敗も成功も数あれど、”買い物道”に終わり無し

Apple Watchはアップル社のストーリーに載るのかどうか

こんにちは、Kotaxです。

 

いよいよApple Watchの発表が翌日に迫ってきましたね。どうでしょう、盛り上がってきましたでしょうか?Apple Watchはまたもや世界を変えるのか、それとも世紀の徒花となるのか、賛否両論、百家争鳴ですね。ファッションをも制圧するとか、金相場にまで影響を与えるとか色々白熱していますが、ここでアップルオタクの一員であるKotaxもその予想を述べておこうかなと思います。

 

結論から言うと、僕はApple Watchの将来にわりと「懐疑的」な方です。

何かね、不気味なほど盛り上がりに欠けるんですよね。これはもっともな理由があって、アップルのストーリーの延長線上に「時計」は浮かんでこないんですよ。

  • ジョブズがアップル社に復帰して最初にホームコンピューターのあり方を変えたiMac、
  • iMacに搭載された、音楽配信に革命を起こしたiTunes、
  • iTunesにスムーズに連携し、ウォークマンを駆逐したiPod、
  • iPodをポケットサイズにスリム化したiPod mini、
  • iPodを情報端末機能に化けさせ、スマートフォンに革命を起こしたiPhone、
  • iPhoneを大型化することでタブレット市場を切り開いたiPad

iMacからiPadまでというのは、一つのストーリーのように綺麗に積み上げられた商品群でした。でもね、「時計」ってなんか違うんです。iPhoneやiPadを持っている人が、次は時計に進化して欲しい、と熱心に願う市場じゃないんですよね、いまのところ。

例えばiPhone前夜、我々はiPodに電話機能が乗るとどのようなことになるのか、ドキドキしながらその瞬間を待っていました。あるいはiPad前夜、アップルが電子書籍端末に乗り出すとしたらどのようなカタチになるのか、我々はずっと噂していました(そういえば、アップルは大量の書籍を本社に積み上げているという噂もありました)

 

でもね、時計は違うんだよなぁ。

 

既に腕時計というのはクォーツショックを乗り越えた一つの世界観が形成されていて、時刻が正確にという以上に、職人やメーカーの創りだす様々な世界観を楽しむ場所になっちゃってるんですよね。機械式時計の生み出す芸術や、トゥールビヨンのような革命や、あるいはスプリングドライブの是非やら、もちろんクォーツの進化やら、まあそういう「価値観」が鎮座している場所なんです。

いや、皆が皆同意権じゃないのは百も承知なんですが、すくなくとも腕(リスト)に巻くものに10万円やら100万円やらをつぎ込む層にとってはそういう場所なんです。そこ(腕)でメールを確認したいとか、ネットを観たいとか、ゲームしたいとか、あまりそういう欲求を掻き立てられる場所じゃないんです。

 

で、そういう既に価値観が成立している場所って、「ギーグ」な人がまず最初の人柱購入者となって、コア層の盛り上がりが大衆に伝播するという動きがあまり期待できないんじゃないかと思うんです。むしろ「ギーグ」で盛り上がれば盛り上がるほど、世の時計愛好家は引きますし、それなりに時計に気を使う上級メンズ層もやっぱり引きますよ。少なくとも会社にはつけていけないですよね、そんなギーグな品は。

 

というわけで、Apple Watchの未来は、ギーグの殻を破ることなく、今ある腕時計市場と相容れることなく、ニュートンのような未来を辿るのではないかというのが、今日時点の僕の予想です。

 

僕、僕は買いますよ。だってギーグですから(笑)ただグランドセイコー止めて毎日これをつけて会社には、行けないだろうな、たぶん。。。

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