<レビュー②>身震いする感動! 富士通テン ECLIPSE(イクリプス) TD510MK2 HiFiってのを買えばいいんだな編
こんにちは、Kotaxです。富士通テン ECLIPSE(イクリプス) TD510MK2 購入記の第二回です。
<レビュー>身震いする感動! 富士通テン ECLIPSE(エクリプス) TD510MK2① - Kotaxの買い物日記
全くの素人がスピーカーを検討するにあたって、とりあえず「くせのない音」を出すスピーカーが欲しいなと(ようやく)整理できたのが前回までの話でした。
それでは、今回のレビュー、行ってみましょう!
スピーカーに「くせ」はつきもの
ところが、「くせのない音」という言葉がそもそも間違っていて、スピーカーに癖は必ずあるそうです。
全てのスピーカーが原音に対してそれぞれの味付けをするからオーディオは面白いのだ、と。低音重視もあれば、箱を振動させることで「響き」のあるスピーカーもある、あるいは繊細な音を鳴らすに適したものも・・・と、もうきりがない世界なんですよ。
つまるところスピーカーの味付けは人の好みそのものだから、色々体験して自分の好みを決めるしかない、と話はもとに戻ってしまうわけです。
スピーカーに正解はない
つまり、スピーカーに正解はありません、ってことなんですよね。BOSEに限らず多かれ少なかれ、各メーカーは原音に個性を加えて再生しているってことなんでしょう。
例えばクラシックミュージック好きな人の多くが絶賛するタンノイなんかは、箱が振動します。内部の音の反響を上手く利用しているんですね。あるいは、部屋が震えるほどの重低音を発するウーハ―を積んだものがあるかと思えば、中高音を強調するセッティングをしたり、自分の好みを知った上で(あるいは知るために)多様なオーディオの組み合わせを試すしかないです。ゆえにスピーカーに正解はないということなんだろうと思います。
でもね、そんなお金も時間も余裕がないですよ、実際のところ。
先に触れたとおり、この田舎では近所にオーディオ専門店もないし。頼りは専門家と言われる人たちの文章を読むしかないわけですが、間逆の見解がそれぞれ最高だという専門家もいたりして、素人の僕にとって混乱は深まるばかりです。
例えばタンノイ最高という人もいれば、あんなのスピーカーじゃないとけなす人もいたりして、ここまで徹底して見解が相反していると容易には近づけない凄味があります。キャノンとニコンの争いが可愛く見えるほどです。
音の正解があるとすれば何かを仮定してみる
専門家の言葉を信じようにも混乱するので、やっぱり自分なりの「正解」と言える手がかりが欲しいわけです。
それで色々あたったんですけど、この広いオーディオの世界で、正解と言える音はないのか、というとたった一つだけあると思うんですよ。それは、
- 録音された音、そのもの
です。
CDで聴くにしろ、PCでiTunesの音楽を再生するにせよ、その元となる録音された音があるわけで、それをそのまま再生できるのが、一つの正解といえば正解といえるのではないでしょうか。
もちろん、これはに多くの異論があることは承知で、
- そもそも録音されている時点で原音なんて存在しない、
という人もいます。
- スピーカーの味付けを追求していくのがオーディオ道だ、
という意見もあります。
どちらもよく分かるんです。 ただ、前者は、少なくとも音楽家はこう聞いてほしいというセッティングのもとに苦労して録音しているわけで、音楽家の意図する「原音」はあるというのが僕の意見です。
後者は、もう好みなのでそれも一つの見識だと尊重したいのですが、そうすると素人の僕は何も選べなくなってしまいます。なんせ体験できる場が限られているので。
それに味付けするにしても、まずは音楽家がこう聞いてほしいと思って録音した音をそのままの状態で聴くのも一つの道ではないかと思うんですよね。特に僕みたいな初心者には。
白米の味が分かりたいのか、調味料の味をあじわいたいのか?
例えるならば、茶碗の白米の上に、おかずやら、ふりかけやら、色々混ぜて自分好みの味を楽しむのも一つのグルメ道ですが、まずは白米そのものの味を食べてみたいということです。
米の味が分かるようになって必要だと思えばふりかけつかえばいいや、と(笑)
余談ながら、このオーディオ道というのは、カメラとか時計などのガジェット趣味というよりも、どちらかというとグルメ道に近いのではないかと思ったりしますね。
こってり味が好き⇔あっさり味、化学調味料ウェルカム⇔自然派、等々、相通じるものがあります。
大体オーディオ本とか読むと、グルメ批評と見間違ような言葉が並んでいて面白いです。
- 「このスピーカーで聴いてみると、非常にキレがあるな、というのが第一印象。とにかく音の輪郭の隅々まで明瞭につたわってくる。音の解像度が桁違いなのだ。しかし当初の感動を過ぎると、悪く言えばメリハリがないとも感じた。だが、このスピーカーの凄さはこれにとどまらなかったのだ。しばらくするとキレの上に艶やかさがのってきて、非常にふくよかな味わいになってきたのには驚いた」
ってそのまま料理評論家の単語ですよね。実は裏でつながってたりして(笑)
HiFi
で、この原音再生を追求するスピーカーを一応「HiFiスピーカー」というそうです。 が、(オーディオ界ではよくあることに)この「HiFiという言葉の定義も相当あいまいで、あまり話がかみ合わなかったりしますが、ここではそういう前提で使います。
いろいろありましたが、とにかくHiFiスピーカーっていうキーワードで探せばいいんだなと、たいそう乱暴な結論に行き着いたところで、次回に続く!