Xperia Z Ultraを使ってみての雑感 ~ソニーのスマートフォン戦略は惜しかった
こんにちは、ソニー好き世代のKotaxです。
今日はSonyのZ Ultraを使ってみての感想、というよりもソニーのスマホについての感想です。
商品は素晴らしいのに
しばらく使ってきましたけれど、全然悪くないですよ、Xperia Z Ultra。むしろ素晴らしいです。大きくて薄くて軽い、質感も高い、これでなんで話題にならなかったのか、不思議なくらいです。
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発売がiPhone 6 plusの1年前でしたから、キワモノ扱いされてソニーも早々に見切りをつけた感がありますが、惜しいことしましたよね。だってすぐ後には世界中で話題になったiPhone 6 plusが発表されたんですよ。
その場で比較広告打つなりして、iPhone 6 plusの対抗馬の地位を築けたんじゃないかなぁ、と思うわけです。もちろん内部のキャッシュの問題とかあったのかもしれませんけど、でもアップルがiPhoneを大画面化することくらい噂になってたじゃないですか。Nexus 6だってデザインはモトローラXそのまんまだし、別に目新しいデザインでもなんでもないですが、比較広告をバンバンうって、iPhone 6 plus対抗の地位を築いてますもんね。
トップの対抗馬
この対抗馬戦略がソニーって下手ですよね。
- トヨタに対向するホンダ
- コカ・コーラに対するペプシコーラ
- カルビーに対する湖池屋
- ウィンドウズに対するマッキントッシュ
- iOSに対するAndroid
- 巨人に対する阪神
よくある話ですが、王者に対する対抗馬の地位を打ち出せば、ずいぶんと違ったと思うんですけどね。シェアの違いなんてどうでもいいんです。ホンダもマッキントッシュも(阪神も)、王者に対するシェアでは実は比較にならないほど小さなものですが、対抗馬っていう地位を築いておけば、世間は実情以上に両者が対等であるように見てくれるもんです。安心安定のトップメーカーより、ちょっと個性の強い対抗馬の○○が好き、って層に訴えかければいいのに。
そのうちキリンに対するアサヒみたいに本当に逆転したりすることだってあります。(もちろん任天堂に対するセガみたいな例もたくさんあるわけですが)
この対抗馬戦略は下品に攻撃的にやらないとダメです。比較広告とかバンバンです。徹底的にやることです。
昔セガのゲームギアが白黒のゲームボーイを揶揄するCMを打って○×▲dfao・・・ってことがありましたし。あるいはあのマイクロソフトだって、最近のSurface 3のCMではMac book Airを貶めまくってますよ。スマートではないですけど、遮二無二ですよね。スタバのMac book Airは嫌だけど、っていう人の対抗馬に名乗り出ようと必死です。
(かつて王者だった)ソニーのプライド
iPhone 6 plusが発表になった時点で、対抗馬はソニーのXperia Z Ultraだって認知されていれば、Nexus 6こそ寂しくローンチしてたかもしれませんよ、本当に。
まあソニーにはプライドがあるんでしょうけど。
もしかしてソニーは自社が王者だと勘違いしてる空気が残ってんじゃないですかね。
- 「部長、iPhoneが大型化するみたいです」
- 「ふっふ、見たことか、時代がうちに追いついたのだろう。」
- 「ニッコリ」
- 「にっこり」
とか悠長にほくそ笑んでたんじゃないでしょうね、ソニーさん。ここぞとばかりに絨毯爆撃的に広告を打てばよかったのに。
残念ながらアメリカではソニーのスマホの存在感は限りなく小さいです。グローバルのシェアも4-5%です。で、スマホは戦略を大幅に縮小して、利益重視に振るみたいで、次世代のZ Ultraもやや小型化するみたいです。Ultraなのに小型化するって。。。まぁ、仕方ないですよね、際立った製品はコストが高くなっちゃうし。
良い製品なのになぁ、惜しかったなぁ、Z Ultra。
としげしげと眺めていて思ったことを連ねてみました。
がんばれー、ソニー。応援してますよー。